無口だね
「おつかれ(笑)」彼が、会社の前にいた。
「疲れただろ?食事にでもいこうか?」
「いつも仲がいいわね。おつかれさま」
薄毛たちに羨ましがられながら彼の車に乗る。
そう・・・・・。仕事帰りに迎えに来てくれる彼・・・優しいといえば優しい。
私も、出会ったばかりの頃は自慢だった。
だから、「みんなにうらやましがられるのよ。」だなんて、話していたけれど・・・。
「そんなに疲れているの?今日は無口だね。(笑)」
「・・・・・。」
「どうした?何かあったのか?」心配そうに優しく私の頭を撫でる彼。
「私、今月で仕事をクビになるかもしれない。
「えっ?それじゃ、来月からどうやって生活するんだよ。」
「あなたが働いて。」
「はっ?信じられない。何で?」
「何でじゃないわよ、いい加減、私の部屋から出て行って。」
「・・・・・。」
「知っているのよ。同僚とホテルに行ったこと。
無職で私に養われているくせに、同僚に手をだすなんて(怒)」
「送迎してやっているだろ(怒)」
「当たり前でしょう?この車を私のよ。これからは一切使わせない。」
「・・・・・。」
はじめは『ヒモ』でもよかったけれど・・・。少し甘やかしすぎたみたい。
もう、こんな男いらない。あぁ・・・、涙目になっているよ(笑)
新しい育毛剤を探さなくちゃ。
